第59 回O-ネットセミナー 会場とオンラインによるハイブリッド講演会です
コロナ禍で考える 利用者・家族・施設の関係づくり
【O-ネット通信118号記事より】
2月27日、第59回O—ネットセミナーを開催しました。このセミナーは20年3月に『利用者・家族と施設とのよりよい関係づくり』と題して実施予定だったの。コロナ禍により延期していましたが、この時期ならではのテーマとタイトルに変更して開催しました。
セミナーでは、まず山本靖二ナーシングホーム智鳥(特養)生活相談員、高倉真利子ライフ・イン京都(介護付有料)ケアセンター長、森光代大領の家(サ高住)介護支援専門員が自施設の現状を紹介。続くパネルディスカッションでは、面会や外出制限が続く中、利用者・家族とのかかわり方の難しさや工夫・配慮について意見交換が行われました。参加者は32人(関係者8人含む)。会場とオンラインによる初のハイブリッド型講演会となりました。
面会制限により「家族と十分対話できないのがつらい」と語るパネリストの皆さん。「対面だと何気ない会話を通して大事なことを把握できる機会も多いが、現状では難しい」と話すのは森さん。「認知症の進行も言葉による説明だけではイメージしてもらいにくい」と高倉さん。山本さんは「ケアプラン見直しの際も事前に電話で家族の要望を聞くが、面会できず状態をつかみにくいのか答えてもらいにくい」。口々に家族への情報提供とニーズ把握の難しさを語りました。
面会制限が始まった当初は自由に会えない苛立ちが募り、「利用者・家族から厳しい言葉を投げかけられることもあった」と高倉さん。「心を寄せ、真摯に耳を傾ける。そんな姿勢で信頼回復につなげてきました」動きが減り、身体機能の低下や認知症状の悪化がみられる利用者も。「脚力低下が目立つようになり、利用者・職員ともに体力をつける必要性を痛感。コロナ前はできていなかった毎日の体操を習慣化できるようになった」と森さんはよい一面もあることを伝えました。
「無事に暮らしていれば十分」と思う半面、密室化のなか介護の質は大丈夫だろうかと一抹の不安もある家族の心情。職員の皆さんもストレスが続く中、一日も早い収束を祈るばかりです。
コロナの影響によって入居者の面会制限が続いています。感染予防の観点からやむを得ないものの、様子がわからずもどかしい思いをしている家族も少なくありません。
そこでこのセミナーでは、コロナ下における施設の状況について講師の方々にお話を伺うとともに、パネルディスカッションで意見交換を図り、制約ある中での家族(利用者)との関係づくりについて、考えていきます。
日時:2021年2月27日(土)14時~16時
会場:介護保険市民オンブズマン機構大阪会議室またはオンライン
開催方法:会場とZoomによるライブ配信
講師の方々:山本靖二・ナーシングホーム智鳥(特養)生活相談員
高倉真利子・ライフイン京都(介護付き有料)ケアセンター長
森光代・大領の家(サ高住)介護支援専門員
司会・コーディネーター:福留千佳・ライフサポート協会なごみ総合施設長
対象者:介護施設利用者の家族、オンブズマン、施設介護に関心のある人々 など
定員:会場参加 10人・オンライン参加 30人(いずれも申込先着順)
参加費:一般1000円、会員500円
プログラム
14時00分~14時15分 オープニング |
14時15分~15時 「コロナ禍の中、施設はいま…」 ※特養・有料・サ高住の立場から各15分お話しいただきます |
15時45分~15時10分 休憩 |
15時10分~15時50分 パネルディスカッション |
15時50分~16時 質疑応答、終了 |
申込方法:下記の手順でお願いします
(1)Web でお申し込みの場合下記申込フォームに必要事項を入力し、送信してください。
※ 受付後、参加費の振込先をお知らせいたします。
お振込み後、後日招待URLをお送りいたします。
<申込フォーム>
(2)会場参加の方は、郵送・電話・FAXでもお申込みいただけます。
※ お電話は水・土・日・祝を除く10:00 ~ 17:00 にお願いします。
主催・問合せ先
介護保険市民オンブズマン機構大阪(O-ネット)
TEL06-6975-5221 FAX06-6975-5223
〒537-0025 大阪市東成区中道3-2-34
助成
大阪労働者福祉財団、NPOサポートセンター(中小企業デジタル化応援隊事業)