活動の魅力

1.「施設を見る目」を養うことができる

家族や自分自身が利用する状況にならないと、なかなか介護施設について知る機会は少ないものです。介護オンブズマンなら、施設の様子やケアの中身に触れられるので、活動を通して施設介護の現状や課題を把握できるようになります。「どんなケアが良いのか」「どんな環境が望ましいのか」など、施設の対応の善し悪しも分かり、自分自身の物差しができるように。家族や自分自身の「施設選び」にも役立ちます。

2.最新の介護情報を得ることができる

頻繁に行われる介護保険制度の見直しや介護報酬の改定…。介護サービスは日本の社会保障制度や高齢問題と大きく関わっています。認知症高齢者の増加、介護職員の不足、外国人介護スタッフの雇用や介護ロボットの導入など、いま進んでいる介護現場の動きも、活動を通してダイレクトにキャッチできるだけに、マスコミで報道される介護関連の事柄も身近に感じ、よく理解できるようになります。介護の最新情報を入手でき、これからの社会保障や政策についても視野が広がる――。これも活動の魅力の一つです。

3.培ってきたキャリア・経験・感性を生かし、施設を変えていくことができる

介護オンブズマン活動は、(1)利用者の話し相手になる(2)施設関係者と改善に向けて交渉する、という2つの行動から成り立っています。そのため、この活動には自身の人生経験や豊かな感性、仕事・社会活動の中で培ってきた交渉力や説得力が不可欠です。自分が関わることによって少しずつでも利用者・施設が変わっていく――これは他のボランティア活動ではなかなか味わえない醍醐味です。

4.利用者から、老後の生き方、人生の来し方を学ぶことができる

聴き取りを通して、人生のグランドフィナーレを迎えた利用者の皆さんから、オンブズマン自身が学ぶことも少なくありません。とつとつと語られる人生の先輩の言葉は、示唆に満ち、含蓄もあり、知らず知らずのうちに、自分自身の老いや人生の来し方について考える機会となることも多いものです。

5.関心を同じくする素敵な仲間と知り合うことができる

「年齢が増すにつれ、新しい友達がいなくなる」とはよく耳にする話です。多数のオンブズマンが活動するO-ネットは、知的で好奇心旺盛な成熟した市民の集合体。普段は語りにくい「介護」「老い」といったテーマも、オンブズマンなら価値観や思いを共有し、ざっくばらんに話し合うことができます。活動は、そんな素敵な人々と知り合うことができる機会でもあるのです。

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