オンブズマン研修会を開催しました

オンブズマン研修会でLIFEを勉強

介護現場の今の動きを知るとともに、今後私たちが受ける介護の質にも深く関わってくる「LIFEとは何か」について学ぼうと、8月6日(土)に勉強会を開きました。
丸山聖平・中山ちどり生活相談員と上村淳・なごみ副施設長にLIFEの趣旨や加算について説明していただきました。

100名に上る特養利用者のデータ入力が必要な中山ちどり。「各種専門職、ユニットリーダーにも協力してもらった」と話します。昨年5月には1回目のデータを国へ提出。
科学的介護推進体制加算をはじめ、排泄支援・褥瘡マネジメントなど6つの加算を算定しています。

国の運用状況を考えるとフィードバックの充実はまだ先のようですが、LIFEによって「利用者の状態や課題を把握しやすくなり、多職種連携が進んだ」と丸山さん。
「アセスメントの充実やその頻度・方法の統一にもつながった。現場でもエビデンス(根拠)が以前より意識されるようになったと感じています」

一方のなごみは定員30名の小規模施設。科学的介護推進体制加算の他、栄養マネジメント強化加算など5つの加算を算定しています。
毎月検討会議を開いていますが、活用方法はあまり見出せていないそうです。

ただ、「これまでは自施設のデータのみで比較材料がなかったが、導入で全国平均値がわかるようになった。自施設の強みが明確になり、強みを活かした支援の検討もできる」と上村さん。
「利用者の経年比較が容易になり振り返りにも活かせます」

経営的にはLIFE関連加算を取らないと収益確保は難しくなる様子。「事業者淘汰につながる流れだ。時代の流れに遅れないことも大切かと思う」と丸山さん。
上村さんは「効果が数値化しやすい医療と違って、介護は生活も対象としている。数値だけでなく〈自分らしく生きる〉といった〈価値観〉をどう反映させていくか、今後LIFEが問われる課題だ」と結びました。