【活動内容】
活動名:介護施設で働く外国人介護スタッフを支援するための社会発信
事業助成対象活動期間:2023年10月~24年9月
【活動の成果】
① 日本語だけでなく、暮らしや健康に関する相談も寄せられるようになってきた
応援隊受入れ施設において、応援隊活動が浸透するにつれ、支援対象の外国人介護スタッフから、家族のことや健康に関することなど、日々の生活の中での困りごとの話も寄せられるようになってきた。以前は「日本語上達」や「介護福祉士国家試験受験」など、資格取得のニーズが多かったが、23年度以降は、帯同した家族のこと、夜勤対応の難しさ、腰痛の悩みなど、仕事や暮らしに関するさまざまな困りごとも表出されるようになってきた。
②外国人介護職員受入れアンケート調査で、興味深い結果を引き出すことができた
多くの施設が外国人スタッフの定着には「きめ細かな声掛け」が欠かせないこと、また制度的には「在留期間の長期化」を望んでいることが明らかになった。一方で、地域社会や市民を巻き込んで外国人スタッフを支援していこうという意識はまだ希薄であることが明確になった。都道府県では外国人の受入れ調査を実施しているところもあるが、上記のように他にはない興味深い結果を引き出すことができた。
【お礼】
日頃より私どもの活動にご支援いただき、誠にありがとうございます。コロナ禍の2021年11月に第1期応援隊養成講座を開講し、翌年4月から介護施設で働く外国人スタッフの方々と日本語での対話を通して、市民が関わる活動を進めてまいりました。面談する外国人スタッフの方々も応援隊員と顔なじみになり、最近では暮らしに関わる相談も徐々に寄せられるようになっています。
コロナ禍の影響もあったかと思われますが、当初は「自宅と職場の往復だけ」の方が大半でした。しかし、最近はテーマパークに出かけたり、日本語での意思疎通がある程度できる方々などは、自分で住まいを見つけてきたり、クルマの免許取得に挑戦したり…と、日本での暮らしに慣れ、「労働者」としてだけでなく「生活者」として過ごしている様子も、応援隊との面談から感じられるようになっています。
これからも応援隊との面談が、外国人スタッフの方々にとって、ひとときのリラックスタイムとなり、晴れやかな顔で職場に戻れるよう支援を続けていきたいと思います。今後とも私どもの活動を応援してくださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします!
※ 詳細はこちらから
【中央共同募金会】外国人介護スタッフ応援隊事業への助成が決定しました
中央共同募金会助成「外国人介護職員受入れに関するアンケート調査結果報告書」を発行しました