2005年の介護保険制度見直し以降、特別養護老人ホームでは苦しい経営状態が続いている高齢者施設。「実際のところはどうなのか」「見直し前に比べて財政や介護サービス提供に変化はあるのか」を調べたのが本書です。大阪府内の特養施設長にアンケートを実施。156施設から回答を得ました(回収率46.7%)。「制度見直しによる施設の変化」「重要課題への取り組みと施設長の意見」など、「やはり」と納得することと、「意外にも」と思える興味深い現状が、数字で表われています。大きめのグラフ、コンパクトなコメントで、見やすく分かりやすいナマ情報を提供。施設の概要や施設長の属性も盛り込んでいるので、大阪府内の特養のアウトラインもつかめます。介護現場の現状を見聞きしながら、市民の立場から企画したユニークなアンケートだけに、施設関係者・一般市民、双方の関心に応えることができる、この報告書。これからの制度見直しにも参考になるはずです。
【目 次】
はじめに
第1章 調査の概要
第2章 施設の概要と施設長の属性
第3章 制度見直しによる施設の変化
第4章 重要課題への取り組みと施設長の意見
第5章 まとめ