人手不足の影響が介護サービスにも顕著に
2005年度と2006年度の事例集に掲載された高齢者施設(特養48施設)の事例、全1050例を対象に分析。前回(2003年度・2004年度事例分析)の傾向との比較も行っています。
全体として顕著だったのが、介護内容や清掃に関わる事例の増加。「フロアに職員の姿が見えない」といった職員体制・配置に関する事例は前回に比べ2.4倍増。同様に、排泄介助1.7倍、身だしなみ1.8倍、事故・身体拘束2.6倍、居室の清掃2.4倍と、大幅に事例数が増えています。事例件数が多いということは、橋渡し役であるオンブズマンが、施設に伝えなければならなかったことが、それだけ多かったことのあらわれと言えるでしょう。具体例もふんだんに掲載しています。