オンブズマンが施設で出会った利用者の言葉の数々を活動報告書の中から集めて編集しました。含蓄ある言葉、スパイスの効いた言葉、ユーモアあふれる言葉など、オンブズマンが聴き取った施設で暮らす高齢者のリアルな言葉が、その背景や受け手であるオンブズマンの感想とともに、いきいきと綴られています。
なかには「どろどろ食はイヤ。食べるのは私です」といった言葉も。家族の希望ではなく、介護の直接の受け手である「自分」の希望を尊重してほしいという強烈なメッセージが現われています。「廊下には出ないようにしている。他人の悪口聞くのはイヤだから」というように、円滑に施設生活を送るための知恵に触れる言葉も。
大阪の高齢者らしく、「(身体は不自由でも)口で歩いています」「わしの心20℃や。ふところがさみしい」など、笑いを誘う言葉もあります。
利用者とも顔なじみになり、話し相手になりながら活動するO-ネットのオンブズマンだからこそ聴き取れた貴重な語録集です。
【目次】
市民オンブズマンが聞きました
知
情
意
番外編
あとがき