個別対応は一定定着。進む施設間格差
2003年度と2004年度の事例集に掲載された高齢者施設(特養45施設)の事例、全904例対象に分析。前回(2001年度・2002年度事例分析)の傾向との比較も行っています。
全体を通して、
(1)個別対応が進み、リハビリに力を入れ出した施設も増えている、
(2)利用者の要望の高度化も進み、要望を出しやすい環境が整えられつつある、
(3)取り組み内容に施設間格差がみられるなどが明らかになりました。
大阪府男女共同参画活動事業補助金を受けて作成した本書では、事例の分析から浮かび上がってきた課題(職員体制、排泄ケア、ボランティアの導入、外気浴の機会提供、認知症高齢者の居室整備など)について、意欲的に取り組んでいる施設にヒアリングを行い、課題をクリアするためのヒントも掲載しています。